リスクモンスターは6月11日、第15回「この企業に勤める人と結婚したいランキング」調査結果を発表した。調査は2025年3月3日~3月5日、 20~59歳の男女800名を対象にインターネットで行われた。
トップ20のうち17社が継続ランクイン
「この企業に勤める人と結婚したいランキング」の1位は、「国家公務員」(回答率8.4%)となった。次いで2位「地方公務員」(同8.0%)、3位「トヨタ自動車」(同7.9%)、4位「任天堂」(同7.3%)、5位「グーグル(Google)」(同5.3%)、6位「味の素」(同5.1%)、7位「パナソニック」(同5.0%)と続いた。
公務員は、調査対象となった第6回調査以降、10回連続でトップ2を独占し続けており、3位の「トヨタ自動車」は、公務員を除いた民間企業のランキングとしては13回連続1位となった。
また、トップ20のうち17社は第14回(以下、前回)調査と同一企業であり、そのうち6社(「任天堂」、「グーグル(Google)」、「パナソニック」、「アップル(Apple)」、「ソニー」、「三菱商事」)は前回からトップ10入りが継続し、安定している。
一方で、2024年12月期に赤字決算(連結)となった「資生堂」(前回15位→今回39位)や、コンプライアンス問題が生じている「三菱UFJ銀行」(同15位→34位)は、トップ20から外れる結果となった。この他、業績悪化により「ホンダ」との経営統合協議を行った「日産自動車」(同70位→135位)や、不適切な接待疑惑が問題となった「フジテレビジョン」(同108位→152位)のランクダウンなど、業績不振やコンプライアンス問題に対して厳しい目が向けられた影響が読み取れる結果となっている。
男性回答で民間企業1位は初めて
パートナーの勤務先として望む企業を男女別に集計したところ、男性が希望するパートナーの勤務先1位は「トヨタ自動車」(回答率7.5%)、2位「任天堂」(同7.3%)、「国家公務員」(同7.3%)、4位「地方公務員」(同6.3%)の順となった。男性回答において、第6回調査以降、「公務員」がトップ2を独占する状況が続いていたが、今回の調査にて初めて民間企業である「トヨタ自動車」が1位となり、「任天堂」が「国家公務員」と同率で2位にランクインする結果となった。
一方、女性が希望するパートナーの勤務先1位は「地方公務員」(同9.8%)、2位が「国家公務員」(同9.5%)、3位が「トヨタ自動車」(同8.3%)の順となり、公務員人気が継続している。
"収入と安定"女性がより強く重視する傾向
パートナーの勤務先に対して重視するポイントは、「給与額」(回答率50.9%)が過半数の回答率を得て1位、次いで2位「土日休み、有休が取得しやすい」(同33.6%)、3位「雇用形態」(同31.6%)の順となった。
「給与額」は、性別・世代別の全セグメントで1位となっているが、中でも女性(同58.8%)では、男性(同43.0%)よりも15.8ポイント高い回答となっており、特に重要視している様子が表れている。また、「安定性」においても、女性(同32.0%)の方が男性(同23.8%)より8.2ポイント高いことを踏まえれば、女性はパートナーに安定した収入を求める傾向が強いといえる。
パートナーへの希望年収が全体的に上昇している
パートナーに求める最低年収について調査したところ、「年収は気にしない」(同30.9%)が最も多く、2位「500万円以上」(回答率16.9%)、3位「400万円以上」(同13.6%)と続いた。
男女別にみると、「年収は気にしない」では、男性(同41.8%)の方が女性(同20.0%)よりも21.8ポイント高いのに対して、女性は「500万円以上」(同19.3%)、「600万円以上」(同17.0%)など、全体の58.4%が、民間企業の平均年収460万円(2023年版「民間給与実態統計調査」)を超える年収を求めていることから、女性はパートナーの収入に平均年収以上を求めている様子がうかがえる。
また、前回調査と比較すると、「年収は気にしない」と「300万円以上」で低下が生じ、「400万円以上」から「2,000万円以上」の合計が6.8ポイント上昇しており、前回よりも高い年収を求める回答が増加していることが読み取れる。近年の物価高を踏まえて、従来よりも高い年収水準を希望する傾向が生じている可能性が考えられる。